出版を目指していると、さまざまな理由で共著にせざるをえない場合があります。
ただ、共著で出版した場合、そのブランディングという意味での効果は人数分薄らぎます。
とくに、4人以上での共著の場合、ほとんど出版した効果を享受できないと思った方がいいでしょう。
なかには、何人も集めて、お金を持ち寄り、みんなで一冊の本を出版するといった企画もあるようですが、全くオススメできません。
その手の企画で儲かるのは、企画者か出版社です。
そこで出版するコストをまかなえたとなると、当然、出版社は売る気をなくし、ほとんど書店に並ばないということもあるようです。
また、人数が多ければ、その分、販促効果も上がると考える方も少なくないようですが、これは逆です。
人数が増えれば増えるほど、当事者意識が希薄になり、他人任せになります。
つまり、その本は売れないということです。
考えてみれば分かりますが、人数が増えるということは、担当ページ数も減り、その本全体への思い入れも弱まりますからね。
私の経験だと、できたら単著、諸般の事情で共著をするとしても3人まで。
4人以上になるようでしたら、“○○研究会”みたいなグループ名にして、奥付で担当ページと著者のリストを掲載することをオススメします。